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アルツハイマーの患者はビタミンB12が一般の方の六分の一

(京都大学医学部)健康雑誌「安心」2005年1月号より

アルツハイマー病の栄養療法の一環

日本では、高齢社会を背景に痴呆症がふえています。

その二大原因として知られるのが、脳血管障害とアルツハイマー病です。

後者は、脳の萎縮が進み、記憶の外、判断、理解、思考といった広範囲の脳の機能が低下する病気で、いまだ決定的な治療法は見つかっていません。最近は、その治療薬として、脳の神経伝達物質を増やす薬も開発されていますが、人によって効果に差があるのが難点です。

私は、こうしたアルツハイマー病の治療では、こまめに話しかけたり、カラオケなどの娯楽の場に引き出したりして、脳に刺激を与える生活療法と、脳の栄養になるものを十分にとる栄養療法が重要と考えています。

そして、栄養療法の一環としておすすめしているのが、「脳ビタミン食品」の摂取です。

脳ビタミン食品とは、ビタミンB12をはじめ、B1、B2、B6、葉酸などのビタミンB群、そのほかの有用な成分を豊富に含む栄養補助食品です。

特に、ビタミンB12は、一包中に1500マイクログラム(1マイクログラムは100万分の1グラム)という従来の栄養補助食品とは、けた違いの量が含まれています。

もともとは悪性貧血を防ぐビタミンとして知られるビタミンB12ですが、最近では「脳ビタミン」「神経のビタミン」と呼ばれ、脳神経系に深く関わることがわかっていいました。

ビタミンB12には、脳神経繊維同士の連絡部分である「シナプス」を修復する作用があるのです。同時に、脳の血流をよくする作用もあり、痴呆症を改善に役立つ栄養素として注目を集めています。

元京都大学医学部の亀山正邦教授は、健康な人と比較して、痴呆患者の脳では、ビタミンB12が4~6分の1に減っていたと報告しています。脳の働きとビタミンB12との深い関係を示す研究結果といえるでしょう。


知能評価が痴呆から非痴呆に向上した

それ以外のビタミンB群にも、B12とともに、脳神経や脳の血流をよくする働きがあります。これらを豊富に含む脳ビタミン食品は、アルツハイマー病の改善にも役立つことが期待されます。

実際、私の患者さんで脳ビタミン食品の摂取によって、アルツハイマー病が改善されたと思われる例があります。

これについては、今年の10月1~2日に東京・品川で開かれた「栄養とアルツハイマー病に関する国際シンポジウム」で発表しました。

その発表内容は、国内外の参加者の注目と関心を大いに集めました。

シンポジウムでは、脳ビタミン食品の概要と、その摂取によってアルツハイマー病が改善されたMさん(66歳・男性)の病例を紹介しました。元来、活動的で人当たりのよかったMさんですが、ある時期から活動性が低下し、表情が乏しくなり、記憶力や判断力が落ちてきました。どうもおかしいと受診したところ、アルツハイマー病と診断されたのです。

当院で、改訂長谷川式簡易知能評価スケール(いくつかの質問に答えてもらい、痴呆の有無や程度を診断する)を行った結果は、痴呆と判断される20点でした。

また、MRI(磁気共鳴断層撮影検査)では脳の両側に、神経細胞の萎縮を示す黒い部分が認められました。

そこで、Mさんが摂取していた薬はいっさい変更しないまま、脳ビタミン食品を1日に2度摂取し続けてもらったのです。

すると、2ヶ月後の知能評価スケールでは28点、その2ヶ月は26点となりました。いずれも「非痴呆」と診断される数値です。

それとともに、脳のMRI画像では、黒い部分が縮小し、正常な像がふえてきました。(写真参照)

他にも、脳ビタミン食品がアルツハイマー病の改善に役立っていると思われる症例があり、現在、分析を進めています。

先にふれたアルツハイマー病の治療薬は、人によって効き方に差があります。

しかし、この薬が効きにくい場合に脳ビタミン食品を併用すると、効果が表れやすくなることもわかってきました。

脳ビタミン食品は、アルツハイマー病の治療に光明を与えるものではないかと期待し、研究を進めているところです。

MRI1写真

物忘れや不眠、しびれを改善し隠れ脳梗塞が消えた症例も続々出ている脳ビタミン

駅ビル医院せんげん台院長  周東 寛

本格的な脳梗塞になる危険性も

脳卒中といえば、前触れもなく突然に倒れたり、意識障害を起こしたりする病気です。

しかし、その主要な原因の1つである脳梗塞は、じつは本格化する前に、ジワジワと進んでいる場合があります。それがいわゆる「隠れ脳梗塞」です。

隠れ脳梗塞は、正式には「無症候性脳梗塞」といいます。

これは、CTスキャン(コンピュータ断層撮影法)やMRI(磁気共鳴断層撮影法)で、脳の細かい血管に、
詰まったり、極端に流れが悪くなったりした「梗塞部分」が認められるものの、マヒやしびれなどの自覚症状が
、ほとんどない状態をさします。

しかし太い脳血管に起こる本格的な脳梗塞は、発症したら早急に治療しなければなりません。

治療が遅れると、マヒなどの後遺症が残り、最悪の場合は生命に関わります。

「隠れ脳梗塞」は、明らかな症状を起こしていないケースを指します。

現在の医療では、病気としての明確な位置づけがされていないこともあって、隠れ脳梗塞に対しては、経過観察程度しか、しないのが一般的です。

しかし、私の方針はちょっと違います。

隠れ脳梗塞ができた背景に着目し、積極的に生活改善を進めていくことが重要と考え、指導しています。

そうしなければ、隠れ脳梗塞がある人は、やがて本格的な脳梗塞を起こす危険があるからです。

生活改善のポイントは、無農薬、無添加食品にこだわり、毎日の食事で脂肪分を控えめにし、納豆などの大豆製品、野菜、海藻、キノコ類をたっぷりとることです。

同時に、最近お勧めしているのが「脳ビタミン食品」を摂取することです。

脳ビタミン食品とは、ビタミンB12と、そのはかのビタミンB群などを含む栄養補助食品です。

とくに、ビタミンB12は、1包中に1500マイクログラム(1マイクログラムは100万分の1グラム)と多量に含まれています。


こわれたシナプスを修復

ビタミンB12は、従来、悪性貧血を防ぐ事で知られていましたが、最近は、脳神経系に深く関わることがわかり、「脳のビタミン」「神経のビタミン」と呼ばれています。

脳や神経は、神経線維同士の間を情報伝達物質が行き来することによって働きます。神経線維の連絡部分は「シナプス」と呼ばれ、これが豊富でうまく機能するほど、脳や神経の働きがよくなります。

加齢や痴呆などによって、シナプスはしだいに壊れていきますが、ビタミンB12には、壊れたシナプスを修復する作用があるのです。

同時に、ビタミン12には、動脈硬化の原因となる活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去し、脳の血流をよくする作用もあります。

また、脳内で、脳を活性化するPS(ホスファチジルセリン)をつくる働きもあることがわかっています。

ビタミンB12は水溶性でありながら、油に親和性を持つのが特徴です。

そのため食品では、魚介類やレバーなどに豊富に含まれます。

厚生労働省が定めた日本人の栄養所要量によると、その所要量は、成人で、1日2.4マイクログラムです。

しかし、これは欠乏症である悪性貧血などを起こさないための最低量です。

最近では、所要量とはケタ違いに大量のビタミンB12を摂取することで、先のような脳神経系への効果がわかってきました。

また、ビタミンB12を大量にとっても、副作用などはないことも確認されています。

そうした経緯で、開発されたのが脳ビタミン食品なのです。

実際、脳ビタミン食品を朝晩1包ずつとることによって、隠れ脳梗塞が改善できた症例が次々に出ています(写真参照)。

脳ビタミン食品は、物忘れやボケの予防・改善、記憶力・集中力の向上にも役立ちます。

脳ビタミン食品の摂取によって、腰痛や神経痛、手足の痛み、しびれ、うつ病、不眠、自律神経失調症などが改善した人もいます。

この食品には、B12をはじめとするビタミンB群のほか、ビタミンE、セレン、コエンザイムQ10、プロポリス、
アガリクス、田七人参なども含まれています。

それらの作用も加わって、隠れ脳梗塞やさまざまな症状に効果を発揮すると考えられます。

隠れ脳梗塞が見つかった人や、神経系や足腰の症状がある人は、対策の1つとして脳ビタミン食品を役立てるといいでしょう。

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